【中年乗り物大全-3】 サバンナRX-7・・・前編の巻

ふつつかもの

2006年11月08日 19:14

【前編】


【マツダ サバンナRX-7 1978年製 12Aロータリー】

このクルマには情熱を傾けていた時期があった。

馴れ初めは・・・学生の頃、クラブの先輩から譲り受けた《下宿》だった。
先輩が引越しの際、押入れに残した本・・・それは『われらがマツダ ロータリー』なるものだった。

今で言う『プロジェクトX』を本にしたようなもので、
中にはマツダのロータリーエンジン実用化への尋常ならざる情熱がつらつらと書かれていて、
感化されやすかった私には、その表紙にでっかく載っていた『サバンナ RX-7』が
まるで、後光が差し込んでいる女神に思われた。

1978年アメリカで強制施行された『マスキー法』は、日本では『53年排ガス規制法』とされ、
世界で先陣をきってクリアできたエンジンは、【ホンダ CVCC】【マツダ ロータリー】のみであり、
自動車王国へのノロシは、トヨタでもニッサンでもなくこの国内3位メーカーたちがあげたと今でも思っている。
裏を返せばおそらく、ホンダもマツダもこの規制がなかったら生き延びていなかったのかもしれない。

マツダもこの格好(スポーツカー)でロータリーの存在意義を改めて世に示したこととなり、国内のスポーツカーが
軒並み『53年排ガス規制』のあおりで牙を抜かれる中、何もへつらうことなく堂々と登場したことに
私も、わけもなく胸が躍った・・・
トヨタ2000GT以来の『リトラクタブルライト』、1トン程度の軽量ボディ、運動性能に寄与した
フロントミッドにマウントされたエンジン・・・どこをとってもスポーツカーだった・・・

次回は『マツダ サバンナ RX-7(後編)』です。


このシリーズは・・・
イチローさんとのコラボ企画より
誕生しました。
皆さんの参加を期待しております。
(中年でなくったっていいです・・笑)

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