感動の2006ブラジルGP・・・

2006年もとうとうF-1シーズンが終了しました。

最終戦ブラジルGPは日本時間の今日深夜~早朝に開催され、いくつかのドラマを繰り広げ感動を
残しました。
自分の記録としても残しておきたいレースとして書いておこうかなと思った次第で・・・
【独り言的 ブラジルGP レビュー】・・・してみます。

よく分析するとブラジルGPでは3つのドラマ仕立てだったような気がします。

1.フェリペ・マッサの母国GP優勝のドラマ
  今シーズン、新たに優勝経験者が2名増えました。一人はHondaのジェンソン・バトン。
  そして、フェラーリのフェリペ・マッサです。特にこの世界、優勝をするとしないとでは雲泥の差が
  出てくるんですが、フェリペは初優勝を今シーズン経験した上に、2勝目を母国で、それも1度も
  トップを譲ることなく、完璧な勝利で飾りました。年間チャンピオン経験者以外はなかなか母国で
  勝利と言うことはかないません。
  よくやったと思います。それは彼の喜びようからも、手にとるようにわかりました。
  93年セナ以来のブラジル人によるブラジルGP制覇の瞬間でした。
  本人も、観客もとてもうれしそうで、感動しました。
  いつしか、日本人による日本GP優勝の瞬間が来て欲しいと、感じました。

2.スーパーアグリの大活躍のドラマ
  とうとう、最後の最後にやってくれた・・・と言う感じでした。
  思い起こせば、今シーズン開幕前に「ほんとうに出る気なのか?」と思わせるようなチームが
  良くぞここまで・・・大体にして、4年落ちの車で戦うなんて常識外の体制から、まるで、お荷物の
  ようなタイムの連発。まあ、たとえれば「ジャンク品で作ったF-1」ですからあたりまえと言えば
  あたりまえ・・・でも、私はあきらめてませんでした。
  なぜなら、トップと予選時のタイム差が開幕当初7秒(108%)近くあったのが、見る見る縮まり
  差が2秒台・3秒台になって来ていました。メンバーの変更もあり(井出→モンターニ→山本)
  結果を出すこともままならなかったのですが・・・・
  やりましたよ!佐藤!10位ですよ!もうちょっとで、今季初の“トップ同一周回完走”のおまけが
  ついたのに・・・
  更に私を喜ばせたデータがあるんです。F-1ってサーキットを大体三分割して各セクション
  (セクター)って言うんですがそこで“区間タイム”と“最高速”を計測します。
  ブラジルGPでは、な、な、なんと第2セクターのタイムが・・・“山本 2位”・・・ですよ。
  その区間だけはシューマッハの次に早かったんです!よくやったよ!
  今シーズン今までは、“最高速”はけっこうなところまで行っていたのですが・・・
  そりゃそうですよ、Hondaエンジン積んでますから・・・死ぬ気で踏めば出るはずです・・(笑)
  しかし“区間タイム”は本人の技量とマシンのパッケージのできに関わってきますから、これは
  順位と言う結果以上に望みのある結果です。
  最速ラップタイムも、佐藤:9位 山本:7位・・・これはもう、予想外と言うか・・・感動です。
  TVではあまり出る機会もなかったけど、これだけで、胸いっぱいです。
  来年こそ、優勝なんて言わない。ポイントゲットとワークスチームの前でフィニッシュして欲しい!

3.M.シューマッハ ラストラン 激走のドラマ
  神様は、こういうシナリオを用意していたのね・・・って感じでした。
  無念の予選結果(10位)から、スタート時の追い上げ→リヤタイヤのバースト→最後尾に転落
  ・・・この時点で、逆転チャンピオン獲得の夢は潰え・・・それからの、鬼神のような走りは単純に
  シューマッハのF-1への情熱のみ・・・にしか映りません。
  いろいろと、そのやり方や発言・姿勢からとやかく言われつづけましたが、残り9周でフィジケラを
  オーバーランさせ1コーナーでパス。ファーステストラップを出し続け、残り3周でライコネンを
  同じく1コーナーでサイドバイサイドの末抜いた瞬間には、思わず拍手と実況アナのセリフ
  「ミハエル、最後のオーバーテイク(追い抜き)!」になんだか、熱いものがこみ上げてきました。
  それから、オンボード映像で映っている限り、ミハエルは抜くたびに右手を軽く上げていました。
  それは怒って手を上げていると言うより、なんだか、「みんな、ありがとう!」って合図を送って
  いるようにしか私には映りませんでした・・・
  地位も金も名誉も何もかもが手にあふれ、もう、タイトルだって関係ない彼が、最後まで見せた
  情熱の走り(ファーステストラップはファイナルラップの前70周目にたたき出す。)は、
  皇帝がすべてを丸く治めて去っていく・・・そんなフィナーレになりました。

フェリペが自国優勝を飾り盛り上がり・・・アロンソも自力で年間チャンプを勝ち取り・・・
シューマッハも皇帝の意地をいやと言うほど見せ付け、しかし引導も渡して去っていく・・・

こんなに清々しい最終戦は初めてです。
F-1というカテゴリーを見続けてよかったなぁ・・・・・・・・そう感じました。
来年もこれまた期待がもてそうです。

ミハエル!ありがとう!


【ふつつかもの】ですが、生中継を見たがゆえに眠い・・・よろしく・・・


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